小田原でソロランチを楽しむ魅力
小田原は海や城下町のイメージがありますが、実は一人でのんびりランチを楽しめるお店がたくさんあります。地元民の私も日常的に利用するお気に入りのランチスポットがいくつかあり、今回はその中から選りすぐりの6店舗をご紹介します。一人ランチというと少しハードルが高い印象を持つ方もいるかもしれませんが、小田原にはカウンター席や落ち着いた雰囲気で一人でも居心地の良いお店が揃っています。歴史を感じる老舗の和食店から、レトロ喫茶、海鮮自慢の居酒屋ランチ、穴場のカフェやイタリアンまで、バラエティ豊かなラインナップです。地元民ならではの目線で、それぞれのお店の魅力とおすすめポイントを詳しくレポートします。
まずは小田原でソロランチを楽しむ魅力ですが、一番は気軽さと安心感です。観光地として訪れる人も多い小田原ですが、地元の人々に長年愛されてきたお店は、一人客にも優しく温かく迎えてくれます。今回紹介するお店はどこも、一人でも注文しやすいランチメニューが充実しており、店内の雰囲気ものんびりしているので、周りを気にせずマイペースに食事を楽しめます。それでは早速、各店の詳細を見ていきましょう。
1. 珈琲館 豆の樹 – 昭和レトロな喫茶店でまったり
小田原駅東口から徒歩2分、お堀端通り沿いにある**「珈琲館 豆の樹」**は、1979年創業の昭和レトロな雰囲気漂う喫茶店です (Home) (小田原 クラシカルな雰囲気でとっても居心地いい 珈琲館 豆の樹 | レトロに恋して)。お店に入った瞬間から、昔ながらの喫茶店ならではのコーヒーの良い香りに包まれ、タイムスリップしたような居心地の良さがあります。店内は細長いレイアウトで、入口付近にはテーブル席、奥にはカウンター席があり、一人でも座りやすい配置です (小田原 クラシカルな雰囲気でとっても居心地いい 珈琲館 豆の樹 | レトロに恋して)。カウンター越しに漂うコーヒーの香りと、柔らかな照明の下で読む雑誌や本…。そんなひとときを過ごせるのが、この豆の樹の魅力です。
実はこのお店、2つの顔を持っているのをご存知でしょうか。表から入るとクラシカルな喫茶店ですが、店内奥の廊下で繋がった先にはフレンチレストラン「豆の樹ヴィラ」というランチ専用の空間があります (小田原 クラシカルな雰囲気でとっても居心地いい 珈琲館 豆の樹 | レトロに恋して)。11時~15時のランチタイムには、裏手の入口からヴィラ側へ直接入店することも可能で、フレンチスタイルの本格ランチを楽しめます (小田原 クラシカルな雰囲気でとっても居心地いい 珈琲館 豆の樹 | レトロに恋して)。例えばメインプレートランチ(1,950円)は魚料理か肉料理を選べ、サラダ・ライス・スープも付く本格的な内容。取材時には海の幸のコキール(貝のグラタン)バターソースという魚料理をいただきましたが、クリーミーなソースに新鮮な魚介がマッチしていてとても美味でした。しっかり食事をしたい時はこのランチプレートがおすすめです。
一方で、軽めに済ませたい日やカフェ利用の場合は、喫茶店側で提供される自家製の軽食やスイーツも見逃せません。ランチメニューとして人気なのが、小田原名物の梅肉を使った**「小田原梅ドック」(800円)や厚切りトーストの上にたっぷりチーズをのせて焼いたピザトースト**(850円)です (Home)。どれも創業当初から変わらぬレシピで手作りされており、素朴ながら心に染みる味わい。プラス料金でサイフォン式で淹れる香り高いコーヒーもセットにできます。私が伺った日のランチタイムも、お一人でカレーライス(1,200円) (Home)を召し上がっている年配の常連らしき方がいましたが、ゆったりと新聞を読みながら過ごされていました。スタッフさんも程よい距離感で接してくれるので、一人でも気疲れせずに済むのが嬉しいポイントです。
レトロな雰囲気に浸りつつまったりランチを楽しみたいとき、「豆の樹」はまさに理想的な場所です。食後にはぜひ名物の自家製コーヒーゼリー(600円)や昔懐かしいクリームあんみつ(850円)も試してみてください (Home)。ほろ苦いコーヒーゼリーにたっぷりのクリームが乗ったデザートは、コーヒー専門店ならではの逸品。一人だからこそ、自分のペースでスイーツまで堪能できます。昭和の趣を残す空間で、時間を忘れてゆっくり過ごせる豆の樹は、一人ランチ初心者にも自信を持っておすすめできる名店です。
2. サカナキュイジーヌ・リョウ (RYO) – 地魚たっぷり!人気海鮮ランチ
小田原といえば海鮮、海鮮といえば「RYO」と言われるほど地元で評判なのが**「サカナキュイジーヌ・リョウ」**です。小田原駅東口から徒歩3分ほど、お堀端通り沿いのビル1~3階に構える大型店で、夜は居酒屋として賑わうお店ですが、ランチタイムは新鮮な海の幸をリーズナブルに楽しめるとあって大人気 (『限定のまかない丼が極上だった(サカナキュイジーヌ・リョウ …)。私が初めて訪れた平日も、12時前には既に店内は地元のビジネスマンや一人客でほぼ満席でした。それでも店員さんの手際が良く回転も早いので、カウンター席に案内され10分ほどで名物ランチにありつけました。
RYOのランチメニューは種類豊富ですが、中でも不動の人気No.1が数量限定の「まかない丼」です。創業当時からの看板メニューで、平日限定20食のサービスランチとして提供されており、そのコストパフォーマンスは驚きの一言 (サカナキュイジーヌ・リョウ (SAKANA CUISINE RYO)- 小田原/海鮮)。新鮮な地魚を中心に数種類の魚介をぶつ切りにし、特製のワサビ醤油ダレで和えて酢飯に乗せた海鮮丼で、まさに板前さん達の“賄い”から生まれた豪快などんぶりです (【 RYOのまかない丼 】 数量限定で1番人気のメニュー … – Instagram)。お値段は1,000円を切る980円(税込)と破格で、これを目当てに開店前から並ぶファンもいるほど。私もこのまかない丼を注文しましたが、プリプリのイカや脂の乗った地魚がこれでもかと盛られ、ご飯大盛無料とのことで欲張って大盛にしたら大満足のボリュームでした。
あまりの人気ぶりに、このまかない丼は12時半頃には売り切れてしまうことも珍しくありません (必食!数量限定の「まかない丼」に舌鼓。小田原駅近で … – たびらい)。一人でふらっと行っても席はありますが、確実に食べたいなら早めの来店か電話予約がおすすめです。限定丼にありつけなかった場合でも、RYOには他にも美味しい海鮮ランチメニューが揃っています。例えば刺身3点盛りと選べるメイン料理の御膳(刺身に加えアジフライや煮魚など好みの一品を選択)や、近海にぎり寿司御膳、天ぷらとしらす丼セットなど、小田原らしい海の幸尽くしの定食が各種あります (SAKANA CUISINE RYO ランチメニュー – 楽天ぐるなび)。価格帯は1,500~2,500円程度と内容の割に良心的で、観光客の方にも人気です。
店内の雰囲気は1階が明るく開放的なテーブル席中心、2階は個室風の落ち着いた空間になっており、夜は接待や宴会にも使われるようなしっかりした造りです (サカナキュイジーヌ・リョウ – 小田原駅/海鮮、 居酒屋、 寿司 – 食べログ)。ランチ時は1階を開放していることが多く、カウンター席もあるので一人でも利用しやすいです。私が座ったカウンター席からはオープンキッチンが見渡せ、職人さんがお刺身を手際よく盛り付けている様子に思わず見入ってしまいました。注文から提供までのスピードも早く、一人でもサクッと海鮮丼を楽しめるのはありがたいですね ([番外編]サカナキュイジーヌ・リョウの海鮮天丼@小田原)。スタッフの方も明るくテキパキしており、食後の会計までスムーズでした。
また、こちらのお店はテレビ番組『バナナマンのせっかくグルメ』でも取り上げられたことで一躍有名になり、その際紹介された「まかない丼」は放送後さらに入手困難になったとか。ミシュランガイドのビブグルマンにも選出歴があるそうで、小田原の海鮮を語る上で外せない存在です (旅人気分で「まかない丼」 ~サカナキュイジーヌ RYO)。一人で訪れても周りも同じように丼に集中して食べている方が多いので、気後れすることはありません。新鮮な魚介を思い切り頬張れば、きっと心もお腹も満たされることでしょう。
3. ふわり – 刺身も揚げ物も!地元食材を味わえる庭園居酒屋ランチ
続いてご紹介する**「ふわり(fuwari)」は、小田原駅東口から徒歩3分ほど、万葉の湯(温泉施設)の向かいにあるビルの3階にひっそりと佇む隠れ家風居酒屋**です。正式名称は「四季食彩 庭園 ふわり」といい、まるで庭園の中にいるかのような落ち着いた空間で、夜は地酒と海鮮が自慢の居酒屋として営業しています。一方、平日ランチも地元で評判で、その充実ぶりには驚かされます。エレベーターで3階に上がり木の扉を開けると、店内は和の雰囲気にモダンさを取り入れたインテリアで統一され、カウンターとテーブル席あわせて25席ほどのこぢんまりした空間。お昼時でも照明はやや落とし気味で、静かにジャズが流れる中、一人でもリラックスして食事ができる雰囲気です。
ふわりのランチメニューは圧巻の品揃え。日替わり含めて常時15~17種類ほどもあり、しかも刺身と揚げ物の両方が楽しめるメニューが多いのが特徴です (小田原の地魚愛用店「ふわり」で楽しむ、地元の魚介と美味しいランチ|小田原オウンドメディア )。例えば一番人気は**「刺身とあじフライ定食」。ぷりぷりの地魚刺身三点盛りに、揚げたてサクサクのアジフライが付いた贅沢な定食で、新鮮な生と香ばしい揚げ物の両方を一度に味わえると評判です (小田原の地魚愛用店「ふわり」で楽しむ、地元の魚介と美味しいランチ|小田原オウンドメディア )。他にも穴子天丼**(ふわふわの煮穴子天ぷらが豪快に乗った丼)や、地元ブランド牛である足柄牛のタタキ丼、湘南鶏を使った親子丼や唐揚げ定食など、海鮮から肉料理まで幅広く揃っているので、その日の気分でいろいろ選べます (小田原の地魚愛用店「ふわり」で楽しむ、地元の魚介と美味しいランチ|小田原オウンドメディア )。私が訪れた日は「まぐろ漬け丼」と「鶏唐揚げとお刺身定食」という魅惑的な二択に悩み、欲張って後者を注文。運ばれてきた定食には、見るからにカラッと揚がった大ぶりの唐揚げが3つと、キラキラと艶のあるマグロと白身魚のお刺身が盛られていました。さらに小鉢やお新香、味噌汁まで付いてボリューム満点。それでいてお値段は1,200円ほどとお財布にも優しく、思わず「こんなに色々付いてこの値段でいいの?」と驚いてしまいました。
常連さん達に人気なのは、コラボランチと称した期間限定メニューが時折登場すること。例えば地元漁港×農家のコラボで、新鮮野菜サラダと海鮮丼を組み合わせたスペシャルランチなど、その時々で趣向を凝らした一品が楽しめます。こうした工夫もあり、ふわりのランチは飽きが来ません。実際、平日は近隣のオフィスワーカーや一人で来店するシニアの方など、一人客も多く見られます。私が座ったカウンター席でも、お隣では常連らしきビジネスマンが穴子天丼を一人で堪能していましたが、店員さんとの気さくな会話を楽しみながら、食後にはコーヒーまでゆっくり飲んでいかれました。店名の「ふわり」が示す通り、肩の力をふわっと抜いてリラックスできる雰囲気なので、一人ランチでも緊張せず過ごせます。
ちなみにランチタイムは11:00~14:30で、土日祝はコース予約のみと平日中心の営業です(2025年現在)。そのため、平日に時間が取れたらぜひ狙ってみてください。お昼から新鮮なお刺身と揚げたて熱々のフライを両方味わえる贅沢は、一人だからこそ思い切り楽しめるものでもあります。地元食材にこだわったふわりのランチは、小田原で働く人々の胃袋をがっちり掴んでおり、「今日は何を食べようか?」と迷ったとき必ず候補に上がる頼れる存在です。
4. カフェリーフ – 朝から通し営業!開放的カフェで気軽にランチ
次にご紹介する**「カフェリーフ(Cafe Leaf)」は、少し趣向を変えてカフェスタイルのお店です。小田原駅から歩いて7~8分、お堀端通りと栄町交差点の角に建つ「ジャンボーナックビル」というビルの1階にあります (カフェリーフ (Cafe Leaf) – 小田原/カフェ | 食べログ)。ガラス張りで開放感のある外観は、一見するとビルのロビーのようでもあり、一歩店内に入るとまるでフードコート**のようなオープンスペースが広がっています (カフェリーフ (Cafe Leaf) – 小田原/カフェ | 食べログ)。実際、席は壁や仕切りで囲われておらず、ビルの1階エントランス部分を利用したカフェになっており、テーブル席と窓際のカウンター席がゆったりと配置されています。カウンター席には電源コンセントも完備されていて、ノートPCで作業をする人の姿も。セルフサービス形式で、注文と支払いはカウンターで先に済ませ、番号を呼ばれたら自分で取りに行くスタイルなので、一人でも気軽に利用できます (カフェリーフ (Cafe Leaf) – 小田原/カフェ | 食べログ)。
朝8時から営業しており、モーニングからランチ、さらには夜のバータイムまで通しで開いているのもLeafの特徴です (カフェ リーフ (@cafeleafodawara) • Instagram photos and videos)。平日は20時まで営業しているので、遅めのランチや仕事帰りの軽食にも便利。私が訪れた日も、14時過ぎに立ち寄りましたが、カウンター席で本を読んでいる一人客や、テーブルでコーヒーを飲みながら談笑するママ友グループなど、思い思いに過ごすお客さんがいました。店名の「Leaf」が示す通り、「美と健康」がコンセプトにあるようで、メニューには野菜を使ったものやヘルシー志向の料理が揃っています。とはいえガッツリ派も満足できるメニューがあり、中でも人気なのが日替わりの**「リーフごはん」です。これはパスタや丼ものなど日替わりの主菜に、スープとドリンクが付いて980円**というお得なセット (カフェ・リーフのモンブラン | (又)おだわらぐらし はじめました)。取材日のメニューは「ベーコンとアスパラのトマトパスタ」でした。程なく運ばれてきたパスタは、厚切りベーコンの旨味とアスパラのシャキシャキ感がトマトソースによく絡み、ボリュームも十分。付け合わせのコンソメスープは優しい味わいでホッと一息つけます。これにコーヒーまで付いて千円以下というのは、本当に嬉しい価格設定です。
他にも季節のスイーツも評判で、秋には和栗を使ったモンブランセット(ドリンク付き1,360円)などカフェならではのメニューも充実しています (カフェ・リーフのモンブラン | (又)おだわらぐらし はじめました)。私は以前、こちらの濃厚チーズケーキをいただいたことがありますが、甘さ控えめでコーヒーとの相性が抜群でした。店内は全面禁煙ですが、電子タバコのみOKというルールがあり、喫煙者にも配慮されています(煙や匂いが気にならないので非喫煙者も安心です)。天井が高く開放的な空間なので、一人で長居しても窮屈さを感じません。むしろ**「ちょっと休憩していこうかな」**とフラッと立ち寄れる気軽さがカフェリーフの魅力です。ランチタイムはもちろん、朝の通勤途中にモーニングで利用したり、昼下がりにお茶しに来たりと、一人ひとりのライフスタイルに寄り添ってくれます。
地元民目線で言えば、駅前の喧騒から少し離れて落ち着ける穴場カフェとして重宝しています。観光で歩き回って疲れたときに一人でふらっと入っても、スタッフさんが笑顔で迎えてくれるのでホッとしますよ。長居歓迎の雰囲気なので、本当に何も予定がない休日などはここで読書をしたりブログを書いたりして過ごすこともあります。一人ランチ初心者でもハードルが低く、サッと入ってサッと出るも良し、ゆっくり腰を落ち着けても良しの柔軟さが嬉しいカフェです。小田原で一人ゆったり過ごせるカフェを探しているなら、カフェリーフは外せない存在です。
5. 松琴楼 – 老舗のうなぎを贅沢に、一人のご褒美ランチにも最適
小田原城近くで伝統ある名店といえば、真っ先に名前が挙がるのが**「松琴楼(しょうきんろう)」**です。**創業は江戸末期(1800年代後半)**という超老舗のうなぎ専門店で、小田原城の城下町通り沿いで最も長い歴史を誇る料理屋でもあります (もっとディープに小田原駅周辺、そして小田原を楽しもう!「創業江戸時代の老舗うなぎ専科 松琴楼 」- 小田原の商店街|観光・グルメ・宿泊・仕事-小田原駅前情報メディア)。暖簾をくぐると、木造りの落ち着いた店内に案内されました。店内はテーブル席と座敷席があり、格式ある雰囲気ながら決して堅苦しすぎず、清潔感のある和の空間です。平日昼間でしたが、観光客らしきグループの他、仕事の合間に一人で来店している地元のご年配の方もおられ、「地元の人にも日常的に愛されているんだな」と感じました。
こちらは何と言ってもうなぎ一筋。生簀から揚げたばかりの活うなぎを使い、松琴楼独自の製法で蒸し上げてから香ばしく焼き上げる鰻料理は、身がふっくら柔らかで極上の味わいです (もっとディープに小田原駅周辺、そして小田原を楽しもう!「創業江戸時代の老舗うなぎ専科 松琴楼 」- 小田原の商店街|観光・グルメ・宿泊・仕事-小田原駅前情報メディア)。特徴的なのは、提供されるうな重の鰻の大きさを5段階から選べること。少食の方や女性でも最後まで美味しく食べ切れるよう、身になってサイズを選んでいるのだとか ( 松琴楼 | 0465.net)。例えば一番小さい鰻重(うな重)140gは2,420円、標準的な200gで3,190円、最大300gでは4,400円(肝吸い・お新香付き、2023年9月現在)という具合です (もっとディープに小田原駅周辺、そして小田原を楽しもう!「創業江戸時代の老舗うなぎ専科 松琴楼 」- 小田原の商店街|観光・グルメ・宿泊・仕事-小田原駅前情報メディア)。私は欲張って中でも大きめの230g(3,520円)のうな重を注文しました。待つこと約15分、木の香り漂うお重の蓋を開けると、照りの美しい蒲焼が登場。まず一口頬張ると、口の中でホロリととろけるような鰻の身に驚きました。タレは甘さ控えめで上品な味付け (うなぎ 松琴楼 (しょうきんろう) – 小田原/うなぎ | 食べログ)。ご飯は多めや大盛りも無料で対応してくれるとのことで(希望すればご飯大盛りもOKだそうです (うなぎ 松琴楼(小田原/うなぎ) – Retty(レッティ)))、私は「せっかくなら」と大盛りに。香ばしい蒲焼の香りとともに白米が進み、気づけば最後の一粒まで平らげていました。
また、松琴楼ではうなぎの骨せんべいを自家製で作っており、うなぎ料理を注文したお客様全員にお通しとして無料提供してくれます (もっとディープに小田原駅周辺、そして小田原を楽しもう!「創業江戸時代の老舗うなぎ専科 松琴楼 」- 小田原の商店街|観光・グルメ・宿泊・仕事-小田原駅前情報メディア)。カリカリに揚げた骨せんべいは香ばしく、お酒のお供にも最高です。さらにお酒を注文した方には、こうじ入りの自家製塩辛がサービスで出されるという粋な計らいも。私は仕事中だったのでお酒は遠慮しましたが、代わりに骨せんべいをボリボリといただきました。この心遣いが老舗の貫禄であり、地元民から長年愛される所以でしょう。
一人でうなぎ屋さんに入るのは少し勇気がいるかもしれませんが、松琴楼では一人客も大歓迎。実際、お昼時には「自分へのご褒美」にと一人でうな重を楽しむ常連の姿も珍しくありません (もっとディープに小田原駅周辺、そして小田原を楽しもう!「創業江戸時代の老舗うなぎ専科 松琴楼 」- 小田原の商店街|観光・グルメ・宿泊・仕事-小田原駅前情報メディア)。お店の方も程よい距離感で接客してくださり、過度に干渉されないので、一人の空間を大切にしたい方でも安心です。私は食後にサービスの熱いほうじ茶をすすりながら、木の梁を見上げたり、店内に飾られた歴史ある書や器を眺めたりと、しばしゆったり余韻に浸りました。老舗の贅沢ランチを一人静かに堪能できる時間は、とても満ち足りた気持ちにさせてくれます。
予約も可能ですが、原則本人からの電話予約のみ受付とのこと(代理予約不可) ( 松琴楼 | 0465.net)。人気店ゆえ、週末や土日は満席で入れないこともあるので、平日が狙い目です。また、昼・夜ともに鰻がなくなり次第閉店となる場合があるので ( 松琴楼 | 0465.net)、遅めの時間に行くと売り切れていることも。確実に味わいたいなら早めの時間帯に訪れるのがおすすめです。小田原に根付く伝統の味を、一人静かに堪能できる松琴楼。特別な日のランチにも、旅の締めくくりにも、ぜひ訪れてみてください。
6. KURAMA(鞍馬) – 古民家風の隠れ家イタリアンでゆったりパスタランチ
最後にご紹介する**「イタリアンレストラン KURAMA(鞍馬)」は、小田原のランチスポットの中でも隠れ家的な存在**です。小田原駅東口から徒歩7~8分、小田原城址公園へ向かうお堀端通り沿いに位置し、信号角に建つ古い日本家屋のような外観のお店ですが、扉を開けると中は本格イタリアンの世界が広がっています (鞍馬 – 小田原/イタリアン | 食べログ)。看板も控えめで一見気づきにくいのですが、そのギャップもまた「鞍馬」らしい趣き。地元の人でも「こんな所にイタリアンが?」と驚く方がいるほどで、知る人ぞ知る名店です。
店内は入口を入って右手前にオープンキッチンがあり、左手奥にテーブル席が配置されています (鞍馬 – 小田原/イタリアン | 食べログ)。カウンター席はありませんが、小ぢんまりとした店内のためスタッフさんの目も行き届き、一人で来ても温かく迎えてくれます。和の古民家をリノベーションしたような内装で、白壁と木の梁、アンティーク調の照明が落ち着いた雰囲気を醸し出しています。一人で訪れた私は、2人掛けのテーブルに通されましたが、程よいプライベート感があり居心地良く感じました。
ランチタイムは3種類のセットから選べ、どれも抜群のコストパフォーマンスです (Japanese Menu | 小田原 ランチ&ディナー イタリアンレストラン KURAMA(クラマ))。セット内容はパスタまたはピザなどのメインにサラダやスープが付き、さらにドリンクやデザートまで付くものもあります。私が訪れたときは**「あさりとカブのパスタ」と「自家製ラザニア」を注文し、友人とシェアする形で両方味わいました。まず運ばれてきたのはごぼうのポタージュスープ**。ひと口飲んでその優しく濃厚な味わいに思わず「これはっ!」と声が出るほど感動しました (〖小田原〗古民家風なのにイタリア! | 小田急のくらし | 小田急不動産株式会社)。続いて登場したパスタは、アサリの出汁がカブに染み込み、オリーブオイルとガーリックが香る一皿。素材の良さを活かしたシンプルながら奥深い味で、アルデンテの麺の歯ごたえも心地良いです。ラザニアは熱々のグラタン皿で提供され、とろけるチーズと手打ちパスタ、生パスタ生地のモチモチ感がたまりません。どちらも本格的な美味しさで、これにサラダ・自家製フォカッチャ・ドリンクが付いて1,500円前後というのだから驚きです(セットにより多少価格は異なります)。
古民家風の外観からは想像できない本格イタリアンに、最初は少し驚くかもしれません。しかし、それが「鞍馬」の魅力でもあります。店主シェフは都内の有名イタリアンで修行を積んだ方だそうで、地元小田原の旬食材を積極的に取り入れた季節メニューにも定評があります。ディナータイムには3,700円~6,000円のコース料理も提供しており、特別な日の食事にも利用されます (小田原の隠れ家イタリアン「鞍馬 -KURAMA-」の魅力を紹介!)。一人でランチに訪れる場合は、静かな店内でゆっくりとパスタをすする贅沢を味わってみてください。私が平日昼に伺った際も、近所の奥様らしき方がお一人でふらりと入店し、パスタセットを注文していましたが、食後にデザートまで頼んで優雅に過ごされていました。観光客でごった返す駅前から少し離れ、お堀端の落ち着いたエリアにあることもあり、店内は終始穏やかな空気が流れています。一人で入っても周囲の目が気にならず、店員さんとの会話も心地よい距離感なので、ソロ活ランチにもぴったりです。
古民家の情緒とイタリア料理の美味しさ、その両方を一度に楽しめる「KURAMA」は、小田原でも唯一無二の存在でしょう。食後は小田原城まで徒歩すぐなので、そのままお堀端を散歩するのもおすすめです (【小田原】イタリアンレストラン KURAMA)。お腹も心も満たされたところで城址公園の緑を眺めれば、午後のひとときがさらに充実したものになること請け合いです。
まとめ – 一人でも安心して楽しめる小田原ランチのススメ
以上、小田原地元民がおすすめする一人ランチが楽しめる名店6選を詳しく紹介しました。昭和レトロな喫茶店から始まり、海鮮居酒屋の豪華ランチ、地元食材にこだわる居酒屋ランチ、開放的なカフェ、老舗うなぎ店、そして隠れ家イタリアンと、多種多様なお店が揃っていることがお分かりいただけたかと思います。共通して言えるのは、どのお店も一人客に対する受け入れ度が高いということです。カウンター席の用意や、一人でも注文しやすいメニュー構成、スタッフのさりげない気遣いなど、それぞれに工夫がありました。
小田原は観光地でもありますが、同時に地元の生活圏として日常的に利用できる飲食店が多く存在します。そのため、一人ランチをしていても周囲に溶け込みやすく、肩身の狭い思いをすることはありません。むしろ常連の一人客が多いお店もあり、店員さんとの会話を楽しんだり、自分だけの時間をゆっくり過ごしたりと、人それぞれのスタイルでランチタイムを満喫しています。
今回紹介したお店以外にも、例えば駅西口方面には昔ながらの洋食屋さんやアットホームな定食屋さん、一人でも入りやすいラーメン店なども点在しています。一人でランチに行く敷居が高いと感じている方も、まずは地元民おすすめのお店からトライしてみてはいかがでしょうか。どのお店も**「一人だからこそ楽しめるポイント」**がきっと見つかるはずです。静かな空間で食後のコーヒーを味わったり、新鮮な海の幸に舌鼓を打ったり、自分のペースで食事ができるのは一人ランチの醍醐味です。
小田原は美味しいものの宝庫です。一人でも気兼ねなく入れるお店がたくさんあるので、地元にお住まいの方はもちろん、観光や出張で訪れた方もぜひソロランチに挑戦してみてください。「一人でもこんなに楽しめるんだ!」という新たな発見があるかもしれません。歴史ある街並みを散策しつつ、自分だけの贅沢なランチ時間を過ごせる小田原は、ソロ活にも優しい街です。ぜひお気に入りの一軒を見つけて、一人ランチならではの充実感を味わってみてくださいね。お腹も心も大満足のランチタイムになること間違いなしです。 (もっとディープに小田原駅周辺、そして小田原を楽しもう!「創業江戸時代の老舗うなぎ専科 松琴楼 」- 小田原の商店街|観光・グルメ・宿泊・仕事-小田原駅前情報メディア) (サカナキュイジーヌ・リョウ (SAKANA CUISINE RYO)- 小田原/海鮮)
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