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小田原の真のソウルフード!地元で愛され続ける絶品グルメ

小田原の真のソウルフード!地元で愛され続ける絶品グルメ

小田原に住んでいる人も、観光で訪れる人も必見!「小田原」と聞くと、小田原城やかまぼこを思い浮かべる方が多いでしょう。しかし、それだけではありません。小田原には、城下町そして港町として育まれた歴史の中で、地元の人々に深く愛され続ける本物の「ソウルフード」が数多く存在します。今回は、観光ガイドブックだけでは分からない、地元に根付いた食文化と、長く愛される名店の味を、確かな情報に基づいてご紹介します。これを読めば、あなたの小田原旅行が、より一層味わい深く、豊かなものになることでしょう。

小田原の代名詞!まずは押さえたい王道の三大名物

小田原の食文化を語る上で欠かせない、代表的な名物を3つご紹介します。これらは観光客に人気なだけでなく、地元の食卓や贈答品としても深く根付いています。

  • 小田原かまぼこ 小田原の蒲鉾は、室町時代に北条氏がこの地を治めていた頃から作られていたと言われています。相模湾で獲れる豊富な魚を原料に、箱根山の清らかな水を使って作られるのが特徴です。老舗の「鈴廣かまぼこ」や「籠淸(かごせい)」、「丸う田代」などが有名で、それぞれに伝統の技と味を守り続けています。特に、観光施設「鈴廣かまぼこの里」や各店舗の店頭で販売されている、その場で揚げたての「揚げかまぼこ」は、外はサクサク、中はふんわりとした食感で、食べ歩きに最適な逸品です。

  • 小田原の干物 目の前に相模湾が広がる小田原は、新鮮な魚介類が豊富に水揚げされる港町です。特にアジ、カマス、エボダイなどの干物は、江戸時代から続く伝統的な名産品です。天日干しと機械干しを組み合わせ、魚本来の旨味を凝縮させた小田原の干物は、地元の人々の日常の食卓に欠かせない存在です。小田原駅前や早川漁港周辺には多くの干物店が軒を連ね、お土産としても大変人気があります。

  • 曽我の梅干し 小田原市北東部に広がる曽我別所は、関東随一の梅林として知られています。ここで収穫される「十郎梅」は、種が小さく果肉が厚いのが特徴で、梅干し作りに最適とされています。約600年前の室町時代から栽培が始まったとされ、江戸時代には小田原藩の重要な産物でした。昔ながらの製法で作られた梅干しは、塩味と酸味のバランスが絶妙で、ご飯のお供にぴったりです。曽我梅林周辺には、伝統の味を守る梅干し専門店が点在しています。

 

これぞ地元の味!小田原ならではのご当地グルメ

観光名物だけでなく、地元で生まれ、市民に愛されてきたご当地グルメも小田原の魅力です。

  • 小田原おでん 「小田原おでん」は、地元の老舗かまぼこ店が作る練り物を中心に、地場産の野菜や海産物など、豊富な種が楽しめるご当地おでんです。最大の特徴は、薬味として「梅みそ」を付けて食べること。梅の産地である小田原ならではの爽やかな酸味が、おでんの出汁の旨味を引き立てます。市内の「小田原おでん本店」では、40種類以上の種を味わうことができます。

  • 小田原丼 「小田原丼」は、小田原漁港で水揚げされた地魚のフライを、特製のタレと共にふわふわの卵でとじ、ご飯の上に乗せたご当地どんぶりです。2008年に小田原市制70周年を記念して誕生しました。使用する魚は季節によって変わり、アジやカマス、サバなどが使われます。市内の複数の飲食店で提供されており、サクサクのフライと優しい味わいの卵とじが絶妙にマッチします。

  • アジフライ 全国有数のアジの水揚げ量を誇る小田原漁港があることから、小田原は「アジフライの聖地」とも呼ばれています。新鮮なアジを使ったアジフライは、身がふっくらとして肉厚なのが特徴。早川漁港周辺の「さじるし食堂」や「お食事処 大原」をはじめ、市内の多くの食堂やレストランで、定食の主役として絶大な人気を誇っています。

 

地元民に愛され続ける老舗の味

流行に左右されず、何世代にもわたって小田原市民の胃袋を支えてきた老舗の味は、まさにソウルフードと呼ぶにふさわしい存在です。

  • 守谷製パン店の「あんぱん」 1928年(昭和3年)創業の「守谷製パン店」は、小田原市民で知らない人はいないと言われるほどの老舗パン屋です。看板商品の「あんぱん」は、ずっしりと重いほどたっぷりと餡が詰まっており、昔ながらの素朴で優しい甘さが特徴です。午前中には売り切れてしまうことも多い、地元で絶大な支持を得る逸品です。

  • だるま料理店の「天丼」 1893年(明治26年)に創業した「だるま料理店」は、小田原の歴史と共に歩んできた老舗の日本料理店です。登録有形文化財にも指定された風情ある建物で、多くの文化人に愛されてきました。名物の「天丼」は、創業以来継ぎ足されてきた秘伝のタレが自慢で、香ばしく揚げられた天ぷらとの相性は抜群。地元の人々にとって、ハレの日の食事としても親しまれています。

  • 小田原系ラーメン 神奈川県西部に根付くご当地ラーメンで、豚骨醤油ベースのスープに、平打ちの幅広ちぢれ麺が特徴です。トッピングにはチャーシューやワンタン、メンマが乗るのが定番スタイル。小田原市内やその周辺に「味の大西」や「いしとみ」といった人気店があり、長年にわたって多くのファンを魅了しています。

 

小田原グルメの歴史と文化

小田原の豊かな食文化は、その長い歴史と地理的な特性から生まれました。

  • かまぼこ産業の発展 小田原でかまぼこ作りが盛んになったのは、豊富な漁獲量に加え、宿場町として多くの人々が行き交い、保存食の需要が高かったことが背景にあります。また、箱根山系の良質な水が、かまぼこの品質を高める上で重要な役割を果たしました。

  • 薬から始まった「ういろう」 小田原には、約650年の歴史を持つ老舗「ういろう」があります。元々は中国から伝わった「透頂香(とうちんこう)」という薬を製造していましたが、時の天皇をもてなす際に、米粉と黒糖で作ったお菓子を添えたのが「お菓子のういろう」の始まりとされています。現在も薬と上品な味わいのお菓子を同じ店舗で販売しており、小田原の歴史を物語るユニークな存在です。

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