小田原城本通り活性化協議会|小田原城下町(駅前商店街とお堀端商店街)小田原の情報メディア

小田原

【2025年版】地元民が本気で通う!観光ガイドには載らない小田原の絶品グルメ旅。本当に旨い店、こっそり教えます。

【2025年版】地元民が本気で通う!観光ガイドには載らない小田原の絶品グルメ旅。本当に旨い店、こっそり教えます。

こんにちは!美味しいもののためならどこへでも飛んでいく、食いしん坊ライターの旅グルメです。

皆さんは「小田原」と聞くと、何を思い浮かべますか?
立派な天守閣の小田原城、箱根駅伝の中継所、そして、やっぱり名物の「かまぼこ」や「梅干」、「干物」「みかん」でしょうか。もちろん、それらも小田原の素晴らしい魅力。でも、もしあなたが「観光客向けの有名店だけじゃ物足りない」「地元の人たちが本当に愛する味を知りたい」と思っているなら、この記事はきっとあなたのためのものです。

実は、城下町の風情が残るこの街には、観光ガイドの地図には載っていない、地元の人々の胃袋をがっちり掴んで離さない、珠玉のグルメスポットが星の数ほど隠れているんです。

今回の私の旅のテーマは、ずばり「観光客の行列を横目に、地元民の“うまい!”を探す冒険」。小田原の商店街を歩き、時に路地裏に迷い込みながら、地元の方々の温かい情報提供を頼りに、本当に心から「美味しい!」と叫んだお店だけを厳選しました。

これからご紹介するのは、単なるお店のリストではありません。私が実際にその場に立ち、空気を吸い、香りを楽しみ、一口食べた瞬間の感動を詰め込んだ、熱い体験レポートです。

かまぼこの概念が覆る“食のワンダーランド”、予約半年待ちは当たり前の“絶景・磯料理”、そして、まるでお城のような建物で売られている“謎の万能薬と伝統の和菓子”…?

さあ、準備はいいですか?あなたの知らない、ディープで美味しい小田原の世界へ、私と一緒に旅立ちましょう!

***

第一章:鈴廣かまぼこの里 – かまぼこの常識が変わる食のワンダーランド体験!

小田原グルメ旅のスタートは、王道から。でも、ただの王道じゃありません。箱根登山鉄道「風祭」駅に直結している「鈴廣かまぼこの里」。ここを単なるお土産屋さんだと思っているなら、本当にもったいない!ここはまさに、かまぼこを愛し、かまぼこに愛された人々が作り上げた“かまぼこのテーマパーク”なんです。

駅の改札を出ると、もうそこは活気あふれる「すずなり市場」。威勢のいい店員さんの声、干物の香ばしい匂い、そしてあちこちでできる試食の列。このお祭りのような雰囲気に、一瞬で心を鷲掴みにされました。私の旅の目的は、もちろん食べ歩き!市場の喧騒を抜けて、お目当ての「あげかま屋 すず天」へ直行です。

熱々を頬張る幸せ!「すず天」の揚げかまパラダイス

お店に近づくにつれて、ジュージューという揚げ物の小気味よい音と、魚のすり身が揚がる香ばしい香りが漂ってきて、もうお腹はペコペコ。ショーケースには、黄金色に輝く揚げかまぼこたちが「食べて!」と言わんばかりに並んでいます。

迷いに迷って、まずは3種類の揚げかまぼこを食べ比べできるセットを注文。通路脇に設けられたイートインスペースのベンチに腰掛けて、いざ、実食!

一口かじった瞬間、思わず「うまっ!」と声が漏れました。サクッとした衣の歯触りの後から、ふわっふわのすり身が顔を出すんです。スーパーで買う揚げかまとは全くの別物。魚本来のしっかりとした旨みと、上品な甘みがじゅわ〜っと口いっぱいに広がります。

特に感動したのが、お米と魚のすり身を一緒に揚げたという「おっととライス」。外側はカリッ、中はもちっとした新食感で、これはもう発明レベルの美味しさ!そして、デザート感覚でいただいたのが「伊達巻チュロス」。伊達巻の濃厚な卵の風味と優しい甘さが、カリカリの食感と相まって、まさに新感覚スイーツ。これは子どもから大人まで、みんなが笑顔になる味ですね。

ふと隣を見ると、地元の常連さんらしきお父さんが、箱根の地ビール片手に揚げかまぼこを実に美味しそうに頬張っていました。そう、ここの楽しみ方は無限大。風祭店限定だという「金目鯛の炙り飯」も気になったし、熱々のおでんも出汁のいい香りをさせて湯気を立てている…。胃袋がもう一つ欲しくなります。

 

ワンコインの贅沢!「かまぼこバー」で本物の味に開眼

「すず天」で小腹を満たした後は、すぐ近くにある「かまぼこバー」へ。ここがまた、とんでもない穴場なんです。なんと、ワンコイン(500円)で、鈴廣が誇る高級かまぼこ3種の食べ比べと、地酒または地ビールが楽しめるという、信じられないようなコスパの良さ!

カウンターに座ると、目の前に美しいピンクと白のかまぼこが並べられます。左から「謹上」「特上」、そして最高級品の「超特選『古今』」。

「どうぞ、まずはそのままで食感の違いをお楽しみください」

職人さんの言葉に従い、まずは一番手前の「謹上」から。…すごい弾力!プリッとした歯ごたえと、しっかりとした魚の味。これだけでも十分すぎるほど美味しい。次に「特上」。さらにきめが細かくなり、旨みがぐっと増します。

そして、いよいよ「古今」へ。箸で持ち上げただけでわかる、そのしなやかさ。口に入れた瞬間、私の知っている「かまぼこ」という食べ物の概念が、ガラガラと音を立てて崩れ去りました。信じられないほど滑らかで、シルクのような舌触り。噛むほどに、上質な白身魚の奥深く、清らかな旨みがじんわりと広がっていきます。これはもはや、魚の芸術品。わさび醤油なんて必要ありません。このままで完璧に完成された味です。

この感動を、地酒でくいっと流し込む。ああ、日本人でよかった…。

施設内は広く、お土産選びはもちろん、かまぼこ製造ラインの見学や手作り体験教室(要予約)もあって、一日中いても飽きません。私が訪れたときには、これまで気づかなかった「おはぎ屋さん」を発見し、季節限定の栗おはぎをデザートにゲット。訪れるたびに新しい発見があるのも、この「かまぼこの里」の大きな魅力です。

お土産を買うだけの場所じゃない。見て、作って、食べて、飲んで。五感すべてでかまぼこの奥深さを体験できる、最高のエンターテイメント施設でした。

***

第二章:磯料理 一吉 – 半年待ちの価値あり!相模湾を独り占めする至高の海鮮体験

小田原の食のポテンシャルに度肝を抜かれた私が、次なる目的地として挑んだのは、グルメな友人から「人生で一度は行くべき」と強く勧められた、予約困難店「磯料理 一吉」。

「予約は半年待つのが当たり前だよ」

そんな脅し文句に怯えながらも、数ヶ月前に奇跡的に予約が取れた幸運を噛み締め、JR根府川駅へと向かいました。駅からはタクシーを利用。運転手さんに「一吉さんまで」と告げると、「おお、いいところ予約したねぇ!」とニヤリ。期待は高まるばかりです。

細い坂道を下り、静かな江の浦漁港の目の前に、そのお店はひっそりと佇んでいました。年季の入った建物は、まさに知る人ぞ知る名店といった風格。一歩足を踏み入れると、家庭的な温かさで女将さんが出迎えてくれました。

通された個室に入った瞬間、息を呑みました。大きな窓の向こうには、キラキラと輝く相模湾が一面に広がっているのです。まるで、この景色のために作られた特等席。このオーシャンビューを眺めているだけで、日常の喧騒がすーっと遠ざかっていきます。

海の宝石箱!圧巻の刺身盛り合わせに言葉を失う

席に着き、しばらく景色に見惚れていると、運ばれてきたのがこの店の名物の一つ、お刺身の盛り合わせ。

「ドーン!」

という効果音が聞こえてきそうなほど、巨大な木のまな板に、信じられない量の海の幸が盛り付けられています。これは、もはや「盛り合わせ」というより「山の幸」ならぬ「海の幸の山」!

ピクピクとまだ動いているヒラメの活き造りを中心に、艶やかな本マグロ、見るからに新鮮なアジ、コリコリの食感が伝わってくるアワビ、透き通るような甘エビに、大ぶりのホタテ…。まるで海の宝石箱をひっくり返したかのような光景に、私たちはただただ圧倒されるばかり。

まずは、活き造りのヒラメから。弾力のある白身は、噛むほどに上品な甘みが広がります。アジは脂が乗ってとろけるよう。アワビは磯の香りと力強い歯ごたえがたまりません。どれを食べても、一切の臭みはなく、魚本来のピュアな旨みだけが口の中に広がります。これほどまでに新鮮な魚介を、これほどのボリュームでいただけるなんて…。噂に聞いていた「食べきれないほどの量」というのも納得です。でも、不思議と箸が止まらない。美味しすぎて、次から次へと口に運んでしまいます。

 

人生最高のしゃぶしゃぶ体験!とろける金目鯛に魂が震える

刺身の山に感動していると、いよいよ本日の主役、スペシャリテの「金目鯛のしゃぶしゃぶ」が登場しました。

テーブルに運ばれてきたのは、美しいピンク色に輝く金目鯛の切り身。その厚みと艶やかさから、極上の素材であることが一目でわかります。そして、黄金色に輝くお出汁がコンロにかけられ、ふつふつと湯気を立て始めました。

「さっと、数秒だけお出汁にくぐらせてくださいね」

女将さんのアドバイス通り、一切れをそっとお出汁の中へ。すると、金目鯛の身がふわっと縮れ、まるで白い花が咲いたかのよう。それを自家製のポン酢に少しだけつけて、いざ、口の中へ。

………。

とろけた。口に入れた瞬間、本当にとろけてなくなってしまったのです。上品で甘い脂、繊細で奥深い旨み、そしてそれらを優しく包み込むお出汁の風味。すべてが完璧なハーモニーを奏で、脳が幸福感で満たされていくのがわかります。これは、私が今まで食べてきた「しゃぶしゃぶ」という料理の頂点。間違いなく、人生最高のしゃぶしゃぶ体験です。

この金目鯛のしゃぶしゃぶと、先ほどの豪華絢爛なお刺身がセットになっているなんて、もはや贅沢の極み。夢のような時間でした。

港のすぐそばで、雄大な海を眺めながらいただく、獲れたての海の幸。美味しさが何倍にも増幅される、魔法のような空間です。

訪れる際は、完全予約制であること、そして支払いは現金のみという点にご注意ください。しかし、その手間をかけてでも、半年待ってでも、訪れる価値は十分にあります。特別な日に、大切な人と過ごしたい。心からそう思える、至高のレストランでした。

***

第三章:ういろう本店 – 600年の歴史を味わう!お城で売っている謎の万能薬と絶品和菓子

感動的な海鮮料理に心を奪われた旅の締めくくりは、小田原の歴史そのものを味わえる、ミステリアスなスポットへ。

国道1号線を歩いていると、突如として視界に飛び込んでくる、威風堂々としたお城。思わず「えっ、こんなところにもお城が?」と足を止めてしまいます。しかし、驚くのはまだ早い。なんとこの建物、お城ではなく、室町時代から約600年も続く老舗和菓子屋さん「ういろう」の本店なのです!

お城の中は異世界!和菓子と薬が同居する不思議空間

唐破風の屋根を持つ八棟造りの建物は、国の登録有形文化財にも指定されており、その存在感は圧巻の一言。恐る恐る中へ入ると、そこにはさらに驚きの光景が広がっていました。

店内は、右側がお菓子を販売する店舗、そして左手奥には、なんと現役の調剤薬局が併設されているのです。歴史を感じさせる木のショーケースに並ぶ色とりどりの和菓子と、薬棚が並ぶ薬局スペース。この異世界のような光景こそが、「ういろう」が歩んできた600年の歴史の証。元々「ういろう」は、京都から伝わった薬の名前であり、接待の際に添えられたお菓子が評判となり、今ではお菓子と薬の両方を商うようになったのだとか。

建物の2階以上は「外郎博物館」として公開されており、その貴重な歴史に触れることもできます。

もっちり、どっしり。これぞ元祖の風格「お菓子のういろう」

さて、まずは「お菓子のういろう」から。名古屋名物として知られるういろうを想像していると、良い意味で裏切られます。こちらのういろうは、つるりとした食感ではなく、米粉の風味をしっかりと感じられる、もっちりと重量感のあるタイプ。これぞ元祖の風格です。

定番の白、茶、黒糖、抹茶のほか、季節限定の味も楽しみの一つ。私が訪れたときは、秋の味覚「栗ういろう」が並んでいました。もっちりとしたういろうの中に、ごろっと大きな栗が入っていて、食感のコントラストがたまりません。上品な甘さで、お茶請けにぴったり。行列ができることなく、ゆったりと選べるのも嬉しいポイントです。

旅のお守りに。謎の万能薬「透頂香(とうちんこう)」

そして、この店を訪れたからには絶対に見ておきたいのが、もう一つの名物である「薬のういろう」。その正式名称は「透頂香(とうちんこう)」といいます。

薬局コーナーで薬剤師さんに声をかけると、桐の箱に入った由緒正しき薬を見せてくれました。仁丹のような小さな銀色の粒で、古くから去痰、健胃、口中清涼などに効く万能薬として重宝されてきたそうです。頭痛、腹痛、乗り物酔い、食あたり…と、その効能は多岐にわたり、まさに旅のお守りに最適。

何より驚くべきは、この「透頂香」、通販や他の店舗での販売は一切行っておらず、この小田原本店で、対面販売でしか手に入らないということ。しかも、一人3箱までという購入制限まであります。この徹底したこだわりに、老舗の矜持と、製品への絶対的な自信を感じずにはいられません。

私も家族へのお土産と、自分のお守りとして一箱購入。このミステリアスな万能薬を手にすると、なんだか小田原の深い歴史の一部を持ち帰るような、不思議な気持ちになりました。

***

おわりに

今回の小田原グルメ旅、いかがでしたでしょうか?

かまぼこのテーマパークで味わう揚げたての感動、息をのむ絶景の中でいただく至高の海鮮、そして600年の歴史が息づくお城で出会った不思議な和菓子と万能薬。

どれも、ただ「美味しい」という一言では片付けられない、物語のある食体験でした。小田原は、私たちが知っている以上に、ずっと奥深く、魅力的な食文化が根付いている街です。

もしあなたが次の旅行先に迷っているなら、ぜひ小田原を選んでみてください。そして、有名観光地を巡るだけでなく、少しだけ勇気を出して路地裏を覗いたり、地元の人におすすめを聞いてみたりしてください。

きっとそこには、あなたの知らない、温かくて美味しい小田原が待っているはずです。

私もまだまだ開拓したいお店がたくさんあります。この感動を胸に、また近いうちにこの美食の街を訪れることを、今から心に誓うのでした。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

コメント

この記事へのコメントはありません。

RELATED

PAGE TOP